中国でブルセラ症に3000人が感染したと9月16日報道されました。

原因は、使用期限が切れた消毒液を使ったため菌が漏洩してしまった。去年の11月から陽性反応が出ている人がいたようだ。

ブルセラ症に感染するとどうなる?症状は?

中国で漏洩してしまった、「ブルセラ症」について次のように報道されている。

中国甘粛省蘭州の衛生当局は15日、昨年夏、蘭州の製薬工場で動物用ブルセラ症ワクチンの生産工程でずさんな管理により菌が漏洩(ろうえい)する事故があったと発表した。今月までに関係者計約2万1千人の検査を進め、約3千人が感染したと確認した。全員に何らかの症状があったかは不明。引用元:産経新聞

事件が発生したのは去年の夏。中国でのずさんな管理が原因でブルセラ症が漏洩してしまった。

関係者2万1千人の検査をしてみると、約3000人がブルセラ症に感染していることが判明している。

世間の反応

ブルセラ症に感染するとどうなる?

厚生労働省のHPによると⇒厚生労働省「ブルセラ症」

感染動物の加熱殺菌が不十分な乳・チーズなど乳製品や肉の喫食による経口感染が最も一般的である。家畜の流産仔や悪露への直接接触、汚染エアロゾルの吸入でも感染する。ヒト-ヒト感染は、授乳、性交、臓器移植による事例が報告されているが極めてまれである。B. canis は流産仔や悪露、血液などへ接触することにより感染するが、尿中に排菌されることも知られている。
潜伏期間は通常1~3週、時に数ヶ月との報告がある。臨床所見としては倦怠感、発熱、発汗、腰背部痛、関節痛、悪寒などインフルエンザ様で、その他、関節炎、リンパ節腫脹、脾腫、肝腫、中枢神経症状が見られることもある。合併症として、仙腸骨炎、心内膜炎、肺炎、骨髄炎、膵炎を呈することがある。未治療時の致死率は5%程度で、心内膜炎が死亡原因の大半を占める。男性では20%程度の患者に、精巣上体炎・精巣痛があらわれる。引用元:厚生労働省

簡単に説明すると症状は

倦怠感、発熱、発汗、腰背部痛、関節痛、悪寒などインフルエンザ様
関節炎、リンパ節腫脹、脾腫、肝腫、中枢神経症状
合併症として、仙腸骨炎、心内膜炎、肺炎、骨髄炎、膵炎
・未治療時の致死率は5%程度で、心内膜炎が死亡原因の大半を占める

過去に日本でも発生している

ブルセラ症は2018年長野県で発生している。⇒報道内容

長野県の中信地方在住の40歳代女性と子供3人の計4名が新規ブルセラ属菌に感染していたことが7月25日付けの新聞に報道されました(信濃毎日新聞)。女性は1月下旬に高熱で近隣の医療機関を受診し、解熱薬で症状が改善したものの、2月下旬に再び高熱が出て、血液からブルセラ菌が分離されました。引用元:https://cvdd.rakuno.ac.jp/archives/2630.html

ブルセラ症は人だけでなく、動物にも感染する非常に危険な菌なので注意が必要。

「ブルセラ症の現状と対応」